2016年5月15日
以前から興味のあったレインマンをやりに
奥日原の岩場に行ってきた。
このあたりは以前、登山で来たことがあったが、
当時はボルダリングという言葉すら知らなかったはずだ。
ところどころ景色も覚えていて懐かしかった。
さて、この日は愛妻家の盛りの都合もあって、
朝5時半に地元を出発し、14時には帰途につく予定。
もう一人の参加者ライツはその前日、
オレの嫁さんと十里木→裏御岳と登り倒しており、
疲れもあるだろうから、
こんなスケジュールもありかなと思っていた。
駐車場を見つけるのに少し手間取ったが、
7時半には旧日原小学校の臨時駐車場に到着。
臨時ってのが気になる。
そこから岩場までのアプローチは言われるほどきつくなく、
8時にはレインマンのラインが引かれた
雨雲岩の立派なハングにお目見え。
「これはいいね!」と全員が奮い立たされた。
多くの釣り人が糸を垂れる渓流の風景も美しく、
色々な意味でこれは登りたいと思わせる岩だった。
ちなみにオレはこういうかぶった課題は
まったくの不得手であるため、
一日で登れる自信などはまったく無し。
対する盛りとライツは涼しいマントルを
スイスイと登ってしまう強傾斜上手。
オレに内心プレッシャーがなかったとは言えない。
事前に動画サイトでラインだけは確認しておいたが、
例によって現場対処がモットーのオレ。
手近なガバにぶら下がってアップを終え、
おもむろにトライを開始すると、
いきなりオブザベに失敗。
得意のマシンガントライに突入し、
哀しい現実を認めることとなる。
スタートが全然できねえ(´Д` )しかしちょうどこの頃、
レインマンを完登間近というソロボルダラーが登場。
天の助けとばかりにスタートをじっと観察したのだが、
強烈にパワフルなムーブで
「これ無理なヤツだ」と一瞬でわかった。
そうこうしているうちに
ライツと盛りは狭いところにキョンをかます
お洒落なムーブを編みだし、スタートを打開。
あっという間においてきぼりになってしまった。
そして最後のリップ取りに苦しんでいた
ソロボルダラー氏がついに完登。
けっこう通って苦労したそうで、
満面の笑顔が傷ついたオレにまぶしすぎた。
ちなみにレインマンの核心はリップ取りではなく、
その手前の遠いガバ取りのようだ。
ライツと盛りは絶望的にも見える
ガバへの距離に体がすくみ、
ムーブを起こせないままでいた。
一方のオレは相変わらずスタートすらできず、
様々な足位置、ムーブを試すのだが、
どれもしっくりと来ず、辛い時間帯がさらに続く。
苦戦は覚悟していたこととは言え、
初手からできないとは思ってもみなかった。
しかしトライ開始から約1時間半、
オレはついにひらめいた。
単純なハイステップを採用したところ
ピタリとはまり、おじさん大喜び!
その後もほかの二人のムーブが参考にならないため、
いちいちつまずくのだが、最終的には何とか追いつき、
核心の遠いガバ取りムーブにまで到達。
ラストトライで飛び出しにも成功し、
次回に期待が持てるところまで
帳尻を合わせたのであった。
結局、全員敗退に終わったわけだが、
オレの中では壮絶なドラマがあった一日だった。
また、やりたい。
おまけ動画
この前日、妻の195が深呼吸を完登
《主なトライ/奥日原ボルダー》
【雨雲岩】レインマン 初段 ×
※とにかく岩のルックスがよく、登攀意欲をそそられる。
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