2016年3月27日
実はちょっと前に43歳になった。
もう本当にいい大人だ。
最近、なんでこんなに熱心に
ボルダリングを続けているのかと、
他人事のように考えることがある。
まず第一に登ることが楽しいのはもちろんだけど、
趣味であるボルダリングを通じてできた仲間というのは、
とても貴重なものだと感じている。
今ではジムや岩場以外でも交流が広がり、
関係性も濃くなって、たとえこの先登るのをやめても
ずっと付き合いは続くんじゃないかと思っている。
それでもオレには定期的に、
たったひとりで登りたいと思う時が来る。
誰の支えもなく、アドバイスもなく、家族のことも忘れ、
自然の中で岩と向き合っている時間がたまらなく好きだ。
そういうことなんだろうと思う。
この日はちょうどそういうタイミング。
以前から気になっていて、
しかも「誰もいなそうな課題」ばかりを
めぐるという実にぜいたくな遊びに出かけてきた。
裏御岳のピーチオーバーハングを皮切りに、
鳩ノ巣ボルダーの袈裟切りにリベンジをかまし、
調布橋ボルダーのおしょうカチをお持ち帰りという計画。
実は3月のはじめ、雨に降られた平日休みの日に
ピーチオーバーハングとおしょうカチは下見済み。
1日で十分、まわりきれると計算していた。
誤算だったのは鳩ノ巣ボルダー。
たしか2年前の初夏に訪れて以来だが、
オレ史上、最悪のアプローチであるこの岩場に
まさか先客(ひとり)がいるとは思わなかった。
猪木岩の裏で仲間に入れてもらおうかどうか迷ったが、
おそらくこの人はオレと同じ嗜好だろう。
貴重なひとりの時間を邪魔はするまい。
気づかれないうちにそっとキツイアプローチを
登り返したのであった。
基本的にひとりを満喫したが、
調布橋ボルダーでは背後の釣り人の視線が熱かった。
(おまけ動画)
《主なトライ/御岳周辺のボルダー》
【裏御岳】ピーチオーバーハング 2級 〇
※愛読しているブログで実在することを知り、登りたくなった。
掃除もしてくれたらしく、感謝するほかない。
【調布橋ボルダー】おしょうカチ 初段 〇
※ナイフのような薄カチ。
笠間で人差し指にあけた穴がもう少しでまた破れるところだった。
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