2016年9月9日・10日
そろそろ岩登りにはいい季節がやってくるというのに
体重は増え気味で、右手人差し指にはテーピングが欠かせない。
正直、ジムで登っていてもあまり楽しく感じられず、
荻パンの半年会員の更新もしないで難民になってしまった。
これで岩場にも行かなくなったら
ただの風呂好きのオジサンになってしまう!
ということで半ば強引に平日休みを取って、
ひとり小川山キャンプを実行することにした。
本来は石の魂など打ち込みたいところだが、
今の指の状態ではまったく登れる気がしない。
しかしモチベーションを上げるためには結果がほしい。
色々と調べるうちに東股沢エリアというところに
「梅見るころを過ぎても」という1級があり、
「アプローチがよければ人気課題!」的な評価が興味を誘った。
実は東股沢エリアに向かう林道が車両通行止めになっており、
キャンプ場の下の駐車場あたりから40分ほど歩くらしい。
オレは歩きは全然苦にならないので狙いは決まった。
ところが実際に現場にたどり着いてみると、
林道の車両通行止めは解除されている。
5分くらいでエリアに到達し、
首尾よく目的の中州ボルダーを
見つけることができたのはラッキーだった。
誤算だったのはリップがびしょびしょに濡れていたこと。
どうやら朝方まで降っていたようだ。
すぐには乾かないと判断して、
もう少し奥にあるアストロ岩を探索。
こちらも上部がびしょ濡れだったが、
引き返すのも面倒なのでアップをかねて
アストロノーツ(宇宙飛行士)という
かっこいい名前のついた課題を
トライすることにした。
小一時間ほどリップで指がスリップ(´Д` )
まあ普通に濡れていたので仕方ないな。
おかげでいいアップにもなり(やりすぎ)、
何となく乾いてきたところでトップアウト。
上部の苔むしたスラブが水分をたっぷりと含んでいて
最後の最後まで恐ろしかった。
中州ボルダーに舞い戻ると、
こちらもそろそろ登れそうな感じ。
下部はガバが続き、マントルが厳しいとの噂だが、
非常に見栄えのする岩で登攀意欲をそそられる。
一応、フラッシュを狙ったのだが、
普通にスタートができずに落ち、
その後も上部のカチを取るムーブが作れなかった。
おいおい、楽しいじゃないか!
何とか上部に達し、あとはマントル。
幾度かフォールしたが、下地がよいので
思い切った動きが起こせると判断し、
完登をもぎとった。
その後は横の曳光弾という課題を触ってみたが、
靴を履くのも辛くなってきて敗退。
早めに金峰山荘で風呂に入って、
酒飲んで、寝袋にもぐりこんだ。
翌日は岩のコンディションもよかったが、
オレの体力はすでにエンプティーに近かった。
意地で3級を一本登って、昼前には撤収。
気づけば駐車場もいっぱいでシーズン到来を感じさせた。
それにしても自宅で完登動画を肴に飲む酒は最高だな。
《主なトライ/小川山ボルダー》
【アストロ岩】アストロノーツ 初段
O ※とにかく状態が悪かった。
【中州ボルダー】梅見るころを過ぎても 1級
O ※マントル核心だが、正解がよくわからない。
【中州ボルダー】曳光弾 初段 ×
※遠い一手が止まらず。可能性はあり。
トポには曳光段とあるけど誤植じゃないかな。
【狸岩】狸寝入り 2級 ×
※スタートできず。
【スラブ状ボルダー】キモサベ 3級 ×
※中間部がびしょ濡れで敗退。
【ウイスキーボトル】3級
O ※一見、簡単そう。遠い一手が核心。