2016年6月19日
「父の日には岩場へ送りだそう」
これは我が家の家訓である。
ならば問題はどこへいくかだ。
今、一番取り組みたい課題と言えば、
レインマンに尽きるわけだけど、
ギエとライツに小川山に誘われた。
相変わらずめまい症の恐れはあるし、
あまり遠出はしたくなかったのだけど、
誘ってくれるうちが華だと思い、
ノコノコとついていったのだった。
着いてみると小川山は曇天模様。
そもそも梅雨なのだからこれは折り込み済みだし、
むしろ前日までの真夏日よりは全然マシだった。
オレとライツは決まった狙いはなく、
水晶スラブ下エリアから色々と触ってみる予定。
ギエは石楠花で忘却の果てにトライした後、
こちらに合流するという。
ライツも言っていたが、
帰りまで会えない気がした。
ライツには名作とされるホワイトティアーズを
アップ用に紹介しようと思っていたのだが、
あいにく10人くらいの集団が陣取っていて近寄りがたい。
そのうち半分くらいが女性で、まるで合コンのようだった。
ケッ!ストイックな我々は嬌声をBGMに犬岩でアップを開始。
簡単なスラブを何本か登り、
YMルーフを久しぶりに堪能した後で、
オレは前回手を付けた虹の入江にトライすることにした。
ライツは犬小屋に放った。
前回は核心(?)の遠いガバ取りのムーブが
まるで思いつかずに敗退したオレだったが、
この日は足位置を予習してきたので、
勝算はあった。
要は狭さと悪いホールドに堪えながら
ブラインドで高い位置に
足を上げる必要があるのだけれど、
結局のところ狭くて悪い。
オレはいつも明後日の方向へ足がいってしまい、
運良く一度くらい乗ってもいいと思うのだが、
何度やっても耐えきれずにフォールする。
できれば力でねじ伏せたかったのだが、
そんな力はないと分かった。
試しに小柄なライツにやらせてみると、
オレが苦労している足上げまでは
わりとすんなりとできるようになってしまった。
しかし小柄すぎてガバに届かない(´Д` )
けっこう粘ったが2人とも敗退。
ちなみにこの頃から雨がふったりやんだりの
微妙な天候になってしまった。
その後、ライツは犬小屋に再度こもり、
オレはその辺のマイナー課題で遊んだ。
ギエはやはりやって来ないので、
そろそろ石の魂をと2人で移動したのだが、
何とそこには先ほどの合コン集団が!
学生時代、合コンには遅れて参加するのが
常套手段だったオレだが、40を過ぎた今、
この浮ついた雰囲気にはとうてい耐えられない。
泣く泣く石の魂を後にしたのであった。
モチベーションを失ったオレだったが、
トラバース好きのライツの提案で
ラブリートラバースにトライすることにした。
正直、最初は全然やる気が起きなかったけど、
意外と手が進むので段々楽しくなってきたw
逆にライツはすでに犬小屋で指が終わっていたらしい。
結局、ムーブをバラし終わることはなかったが、
おそらくこれはできるやつだとわかった。
そうこうしていると本降りになり、撤収。
忘却の果てでマントル落ちしたというギエと合流し、
ちょっと早いが15時過ぎには帰途についたのであった。
今回はもう少し続く。
運転を免除されているオレは、
不覚にも帰りの高速道路で眠りに落ちてしまった。
ふと目が覚めると周りは大渋滞。
ちょうど談合坂のSAを過ぎたあたりで
次のPAまでは11キロほどあり、
車列は遅々として進まない。
それなのにオレは猛烈な便意を感じはじめていた!
引いては寄せる便意の波を
どれくらいの間、無言で耐えていたのだろうか。
渋滞が解消される気配はなく、
とうてい次のPAまで我慢できるとは思えなかった。
最悪、路肩で用を足す覚悟をしたところで、
和やかに談笑しているギエとライツに、
オレの危急を告白した。
ギエがすかさず過去の「お漏らしネタ」などを話し始めたので、
オレは本気で車内で漏らしてやろうかと思った。
しかし、とにかく左車線を走ってほしいと伝えたところ、
ようやく事の深刻さをわかってくれたらしい。
結局、上野原で高速を降り、
コンビニで用を足してピンチを脱した。
その後も高速道路の渋滞は続いていたため、
結局のところ結果オーライだったが、
渋滞中に寝ることの危険性を学んだ。
《主なトライ/小川山》
【犬岩】YMルーフ 3級 O
※再登。
【犬岩】虹の入江 初段 ×
※開脚ができない弱点を突かれた。間を置いてまたやってみたい。
【雨月岩周辺の課題】マントル3級(黒本♯10)O
※一撃逃した。
【雨月岩周辺の課題】上記の岩の右面 O
※こちらの方が難しかった。初登かも。
【雨月岩】雨月 初段 ×
※相変わらずエグいムーブを強いられる。ド敗退。
【入口岩】ラブリートラバース 初段 ×
※下部のガバへの寄せが狭くてキツい・・・・。ほかのムーブ?
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