2016年6月12日
前日の御岳はそうとう暑かったらしい。
しかし奥日原のボルダーはそもそも標高が高く、
切り立った谷間を流れる渓流沿いにあるせいか、
日の光も弱く、ひんやりとした空気すら感じられた。
これはまだまだイケそうではないか。
この日の雨雲岩はライツとふたり初の貸し切り。
どちらもレインマン上部の遠いガバカチ取りを
いかにして成功させるかがテーマだ。
おなじみのリーチ問題で次々と
新しい手順足順を試すライツに対し、
ムーブはほぼ固まっているが
ホールディングと細かな足位置の角度に悩むオレ。
ふたりともやれることはすべてやってみて、
これでダメだったら単純に鍛え直すしかないといった心持ちだった。
昼頃には小一時間ほどふたりして岩の下で昼寝をしたり、
ましゃおさんが失意の中で登った
「レイニーブルー」をSDでトライするなど、
ときおり気分転換を図りながらひたすらレインマンに挑む。
しかし午後を大きく回ったところで
前日も御岳で登っていたライツがまずギブアップ。
オレもそうとうヨレてきていたが、
もはや筋トレ的な意味合いを帯びてきたトライの中で、
ある気づきを得ることができた。
要は右手でガバカチを取りにいく際に、
左アンダーの枝豆状ホールドが悪くて支点を作れず、
なかなか距離が出ないということなのだが、
「持てるのであればその間に飛び出してしまえ」というのが
これまでのやり方だった。
しかしあるとき、
手間を惜しまず枝豆を高速でまさぐってみたところ、
指がカチッとはまるような感触があり、
背筋がピンと伸びる。
するとかなりヨレているのにも関わらず、
余裕をもって飛び出し、左足を残しながら
これまでで一番の距離を出せたのだ。
決してパワー不足のせいだけではなかった!
結局のところ、傾斜壁での体の使い方、
力の引き出し方がヘタなのだろう。
「向いてない」と逃げてきた報いでもある。
しかしこの頃は明らかに
傾斜のある課題の方がやっていて楽しい。
年齢とは逆行している感じだ。
本当に向いてないのに(´Д` )この日もライツはリーチ問題が解決しなかったが、
まだまだやる気らしいので、
一緒に食らいついていきたいと思う。
梅雨の合間に登れたら最高だろうな。
おまけ動画
《主なトライ/奥日原》
【雨雲岩】レインマン 初段 ×
※ホールディングがはまれば距離は出せる。次は止めたい。
【雨雲岩】レイニーブルー SD ○
※SDでスタートし、凹角を抜ける。左に逃げると簡単。
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