2016年4月24日
先週、三峰で雨に濡れそぼった後、
めずらしく本格的に風邪を引いてしまい、
38度オーバーで2日も仕事を休んでしまった。
何とか回復したが、わが家の家族計画では、
今週もオレが岩場にいけるのは雨予報の日曜日。
ちなみに土曜日は妻が晴天の三峰を満喫してきた。
2週続けてババを引くことになったオレだが、
先週と違って朝方には雨がやみ、
昼にかけて晴れてくるとの予報だったので、
盛りとパチを引き連れ、三峰に突撃。
道中は雨が降り続き、たどりついた岩場は
雨こそやんでいたもののびしょ濡れだった。
ま、ここまでは想定内だったので、
のんびりと岩の乾きを待つことに。
涼しいマントルは至るところに染み出しがあり、
岩全体もじっとりと湿っていたが、
およそ2時間後にはトライできる状態に回復。
パチはペタシ狙いで別行動となり、
盛りと二人で因縁の課題に打ち込むことになった。
盛りが二撃!
あっさりと登り、パチの応援に行ってしまった。
当初、残されたオレにプレッシャーなどはなかったが、
徐々に不安が募る展開となる。
この日はなぜか会得したはずの初手に手こずり、
5回に1回決まればいいくらい。
少ないチャンスを生かしてリップ取りに入るのだが、
テーピングでがっちり固めた右手の人差し指が
思うように握り込めず、そこで力尽きる。
腫れた人差し指は約10日前に
まさにこの課題で痛めたもので、
数日前までは歯ブラシを握るのも辛かったほど。
この日は何とかテーピングで
ごまかせるくらいには回復していたが、
最後にフルパワーでカチを握り込む力を
どうやれば振り絞ることができるのか、
段々と自分の中でも自信がなくなっていった。
敗退の可能性を受け入れ、
そろそろラストトライにしようかという時に
パチと盛りが「フリクションが悪い」と言って、
いったんこちらで昼食を取るために戻ってきた。
ふたりに状況を説明したオレは
たぶん意気消沈気味に見えたと思うが、
最後にひとつだけ秘策を残していた。
テーピングを取ってしまうのだ。
これによって思い切り握り込めたが、
不思議と痛みは感じず、
余裕をもってトップアウトができた。
ひとりで悶々としていた時間は
心の中で様々な葛藤があっただけに、
それを乗り越えての完登は
自分の中でひときわ印象深いものがある。
その後はどくろ岩でヨレるまで遊び、
パチはペタシに敗退した。
おまけ動画
《主なトライ/三峰ボルダー》
【涼しいマントル】SD初段 ○
※リップ取りで足ブラに憧れていたが、切れなかった。
【どくろ岩】2級 ○
※凹角でのバランス、ムーブのアイデアが問われる好課題。
【どくろ岩】奇妙な果実 初段 ×
※2級のスタートから左にトラバースし直上が正しいらしい。
少し触っただけだが、楽しげな予感。
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