2016年4月6日
好天に恵まれた平日休み。
せっかくだから、ひとりで遠出しようと決めたのだが、
瑞牆はまだゲートが閉じていてアプローチが面倒らしい。
となると、昨年11月にビテー骨をいわして以来の
小川山が候補としては一番手となる。
問題は何をトライするかだ。
実は昨年、小川山に出かけたのはわずか3回。
周りを含め、瑞牆にはまっていたというのもあるが、
これといって登りたい課題が見当たらなかったのが
一番の理由だと思っている。
「飛沫」という課題に執心しかけたけど、
よくよく考えてみると自分にとっては
そこまで魅力的なラインでもなく、
二段というグレードに惹かれただけだ。
でもね、本当はあるんだよね。登りたい課題が。
ただしこの課題を本気でやると、
すぐに指や左肩が痛くなり、
あっという間にボロボロになってしまうので
なかなか集中してやろうという気になれなかった。
もうお分かりかな? 石の魂(初段)である。
そんなわけでやってきたのは小川山。
灯台もと暗しエリアで十分にアップを行い、
マット2枚を背負って、いざ石魂へ!
駐車場に車はほとんどなかったため、
他のボルダラーに遭遇する可能性は低かったが、
この日は仮に先着がいてもトライするつもり。
しかし幸いにして誰もおらず、
集中して打ち込める環境だった。
かなり長い間放置していたので、
ほぼ最初からやり直しといった感じだが、
久しぶりに岩の前に立ってみて。
改めてこのラインは格別だと感じ、テンションが上がる。
とりあえずスタートは切れたものの、
一手目からして、持とうとすればするほど
指に食い込んでくる鋭利なホールドに悶絶。
まずはリハビリだと思って、
十分に間を取りながら慣らしていくことにした。
ちなみに2年くらい前に取り組んだときの
最高到達点はリップタッチまで。
しかしそれはオレの中では完全にまぐれとして記憶されている。
なぜなら今に至るまで2手目のガチャ持ちの仕方が
まるで分かっておらず、
たまたまその時はぴたりとはまっただけだからだ。
しかし、うまく持てれば驚くほどラクに
体が上がることだけは経験上分かっていた。
初手の突き刺さるホールドには気合いで対処し、
自分でバランスの取りやすい足運びも決めたが、
やはりこの日も俗に言う「スプレー持ち」ができない。
その際、左肩を思い切り固めて、
わさわさとホールドを探るのだが同じことの繰り返し。
それでも以前と違うと感じられたのは、
ここまでの厳しいムーブを10回はこなせたこと。
そしてラストと決めたトライでこの日初めてスプレー持ちを決め、
ランジの体勢寸前まで持っていくことができた。
近い将来、登れるイメージが持てた。
この後は指と左肩がボロボロになり、
出力が大幅に落ちてしまった。
しかしケガはないので成長を感じる。
石魂をやるなら、もっとやさしい課題とセットでやるべきだな。
マット2枚かついで、よく歩いた一日だった。
《主なトライ/小川山ボルダー》
【狸岩】ポンポコ 3級 ○
※目薬パチパチだと思い込んで完登し、家で気づく。もっとトポ見よ。
【狸岩】狸寝入り 2級 ×
※スタートの一手が厳しい。その後、狭さに苦しみヨレ敗退。
【石の魂】石の魂 初段 ×
※下部のムーブが固まった。
【瞳岩】飛沫 二段 ×
※左肩が死んでいて何もできず。
【隠れ岩】隠れ人 1級 ×
※初めて初手が止まったが動けず。
【哲学岩】フィロソフィー 初段 ×
※左肩が死んでいて何もできず。
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