2013年12月16日
右足首を剥離骨折した10月19日の瑞牆以来、
58日ぶりに外で岩登りを楽しんできた。
復帰戦とはいえ、まだ完治とはいえない状態であり、
あまり高いところからの着地には不安もあった。
せっかくの平日、できればひとりで静かに
岩と対峙したいという思いがあった僕が選んだのは
なるべく人がいなそうな近場の岩場、裏御岳。
足に負担の少なそうな垂壁課題があるざぶとん岩で
のんびりとリハビリクライミングを楽しむつもりだった。
ベストシーズンの小川山に泊まりこみでいくかのような
ハイテンションでたどり着いたざぶとん岩は期待通りの貸し切り状態。
静かで、そこに岩があって、僕は登れる状態にある。
ブラッシングがおろそかなチョーク跡さえ愛おしく思えるほど、
この日を僕が待ち望んでいたことは明白だった。
アップがてらに以前に登ったことのある4級課題にとりつく。
すると2カ月のブランクなどなかったかのように、
スムーズに登りきることができた。
もうそれだけで逝った(´Д` )その後は宿題だったランジ課題にとりつき、
なんとか足下にした後、今の自分には厳しい2級課題に
しつこくトライしながら幸せな時間を過ごした。
幾度かボルダラーが上の林道からこちらを見下ろしているのに気付いたが、
みな遠慮をしてくれたのか、ざぶとん岩の前では終始ひとりきりだった。
ちょっと疲れたところで
以前から興味のあった奥多摩でも随一のハイボルダー、
おむすび岩を見学にいった。
誰もいないと思ったのに、そこには
年季の入った感じのボルダラー氏がいて
「いっしょに登りましょう」と声をかけてくれたのだが、
まだ足に不安のある僕は丁重にお断りをした。
本当はそうとう心を揺さぶられたのだが、
今の僕はかなりケガに対しては慎重になっている。
なにより目の前に屹立する岩の威圧感はかなりのもので、
怖気づくには十分だった。
とはいえ、核心は下部のようだし、僕向きの課題だとも思った。
ロックオンである。
その後は御岳へと転戦し、
マントルの初段、マルガリに取りついた。
たまに体が浮いては喜ぶという
何とも情けない状況ではあったけど、
なんだか多幸感に包まれてしまい
ケガをしないうちに早く帰ろうと
なんだか妙な心理状態に陥ってしまったのだった。
今週末は湯河原幕岩に行く予定。
まだまだ限界グレードに挑戦という感じではないが、
徐々に体を慣らしていきたいと思う。
とにかく岩場は最高だ(おまけ動画)
《主なトライ/裏御岳・御岳ボルダー》【ざぶとん岩】ちゃぶ台返し 4級◎
※再登。
【ざぶとん岩】一徹 4級◎
※再登。
【ざぶとん岩】男一徹 3級〇
※ランジ課題。左手のホールドが滑るのが核心。
【ざぶとん岩】一徹右 2級×
※左手のピンチが悪い。時間がかかりそう
【マルガリ】初段 ×
※体を岩に寄せるのがコツと学んだ。コツコツ触ろう。
【ウォーミングアップエリア】5級SD左 〇
※再登だが、ルーフ下のアンダーからスタートしたら厳しかった(´Д` )
【ウォーミングアップエリア】5級SD右 〇
※再登。
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