2011年12月17日
猫砂完登後、明確な目標を失った僕は迷っていた。
登れていない1級以下の課題をつぶしていくか、
それとも未知の領域である初段課題に挑戦していくか?
この日、万年3級クライマーを自負する僕がおこがましくも
初段という領域に踏み出そうと思ったのは、
これが一つの節目であったからだ。
実は猫砂は僕にとって10本目となる1級の完登課題だった。
もちろんその内のほとんどは「お買い得」といわれる課題だが、
それでも節目は節目である。
まずはデッドエンド岩にあるテッシーこと
勅使河原美加の半生(初段)に照準を合わせることにした。
そして結果からいうと、この日は敗退した。
扱いが難しいポッケはだいぶ保持の感触をつかめてきたのだが、
いかんせん、この日のデッドエンド岩は混みすぎていた。
なんとなく集中できず、
さらにイギリス人のトラバースにも敗退した僕は
すごすごと場所を移すことになった。
一方でこの日、天国と地獄をいっぺんに味わった男が一人いた。
14時過ぎに重役出勤で御岳に現れた
今が伸び盛りのボルダラー、パチだ。
この男、御岳に到着するやアップもそこそこに
念願の忍者返し1級を落としてしまった。
初の1級、おめでとう!
ちなみにこの時、僕は遊歩道トラバース1級に取り組んでいたため、
感動の完登シーンは見逃してしまっている。
聞けば、上部のクラックの扱いに戸惑ったらしいのだが、
両足が切れた瞬間に右手ががっちりとハマり、
そのまま完登したらしい。まさに強運である。
その後、僕を抜かした一行は御岳小橋エリアへ。
忍者完登の余韻も醒めやらぬパチは、
続いてモンキーカンテ4級に取り組んだそうな。
好事魔多し残るはマントル返すのみというところで
足をスリップさせ、
最後の最後に足をくじいてしまった。
この日のボルダリングは終了である。
そして後日、訪れたという病院の診断結果が・・・
くるぶしの剥離骨折彼にとって忍者返し完登の代償はあまりに大きかった。
僕も気を付けよっと。
《この日の主なトライ/御岳ボルダー》
【デッド・エンド】勅使河原美加の半生 初段× ※まだまだ右ポッケが遠い
【デッド・エンド】イギリス人のトラバース 2級× ※カンテ到達後、上昇するムーブができない
【命ください岩】命ください中央2級× ※これは難しいわ・・・
【遊歩道岩】トラヴァース1級○ ※ちょっとラインをはしょった。また登ります
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