2011年11月23日、鬼門であった御岳のデッドエンド1級を
ついに足下にすることができた。
1年ほど前から触り始め、今年1月に忍者返しを完登して以来、
本格的に取り組み始めた因縁の課題である。
本来、今年の春に完登できてもおかしくなかったが、
東日本大震災を機に足が遠のいたのが、今思えば不運だったと思う。
夏場のジムトレを経て、秋にはあっさり完登を目論むも、
シーズン入りを目前にした9月に左薬指をパキる。
これが意外と重傷で、オープンやピンチ持ちができない状態が
1か月以上続いてしまったのだ。
「やってみないと分からん!」と、そこそこ指が良くなったところで
デッドエンドへの再トライを始めたのが10月の終わり。
しかし核心といわれるポケットを取り、右手を寄せるところで激痛が・・・。
この時が一番へこんだかな。
その後はアイシングなどにも気を遣うようになり、
ただただこの課題を落とすために、
治療とトレーニングを平行して行ってきたのである。
以下は初完登時の動画である。
ちなみに完登動画というものを初めて撮ってもらったが、
これは大変にいいものだ。
自宅で焼酎のお湯割りを飲みながら、何度も何度も見返してしまった。
ジムでは3級だが、外ではけっこう1級なども登れてしまうのだよ、
ムフフンてな感じで。
課題を振り返ってみよう。
結局のところ、苦手系なのかどうかは未だによく分からないが、
デッド、乗り込み、バランスなど様々なムーブ要素が詰め込まれた
とても面白い課題だったと思う。
人によっては「2段に感じる」というほど、
苦手意識を持つボルダラーも多いようだ。
自分としても、自らひとつひとつムーブを
作っていった経緯もあり、満足感は大きい。
ケガとの戦いという点でも、非常に印象深い取り組みになった。
最後にひとつ、残念なことがあった。
この日、僕の完登を見守ってくれた連れ2人が、
その後デッドエンドを続けざまに登ってしまったのだ。
(彼らはこの日がほぼ初トライだった!こっちは10日もかかったというのに!!)
たまに遭遇する類の出来事ではあるが、
あまりに空気を読めない展開に、
心の中でそっと涙したことはいうまでもない。
《この日の主なトライ/御岳ボルダー》
【丸こんにゃく岩】中央1級○ ※足が上がればすんなり
【デッドエンド】1級○ ※やっと、やっとのRP
【砂箱岩】6級◎ ※OS
【砂箱岩】5級× ※恐ろしいので途中で止めた
【砂箱岩】4級◎ ※OS
【砂箱岩】猫砂1級× ※リップに指がかかるまで。大いに可能性を感じた
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