2016年8月13日

気がつけばもう2か月近く岩場で登っていなかった。
荻パンの課題が面白いので、
特にストレスを感じることもなかったが、
やはり全体的なモチベーションは下がっていたようで、
春先に比べ体重が2キロ以上増えてしまった。
このままだとあとひと月は岩場に出向きそうもないなあ・・・
などと思っていたところ、思わぬ人からお誘いが！
以前このブログでも紹介した
青梅の好漢、ましゃおさんである。
以前からブログを愛読していたのと、
岩場で一度お会いしただけの関係ではあるが、
TwitterやFBで連絡を取り合うようになり、
そのうち奥多摩周辺で登ろうということになったのだ。


●トラウトカントリーの駐車場

本来ならどちらも打ち込んでいる
レインマンにトライしたいところだったが、
最近の暑さではまあ無理だろうということで、
お初の大沢ボルダーに突撃することになった。
しかしお盆まっただ中で釣り客が多かったため、
駐車場だけ借りて、近隣の白妙ボルダーに転身。
オレは岩場は2か月ぶりだし、
３級以上が一本登れたら万々歳などと軽い気持ちだったのに、
ましゃおさんが紹介してくれるのは１級とか初段ばかり。
完全にオレをどこかの猛者と誤解しているようだ(´Д` )


●日当たりの良い１級課題をなめてかかるましゃおさん

ということで当然のごとく敗退したのだが、
ましゃおさんの好意により
「anykeyさんに気持ちよく登って帰ってもらいたい」とのことで、
今度は奥日原にあるとも子課題1級を案内してくれることに。
しかしこの日はお盆のせいで日原方面が大渋滞しており、
最終的にたどり着いたのは
あの山野井泰史さんらが開拓したという某岩場だった。

ここで挑んだ初二段の無名課題は面白かった。
グレーディングは甘いと言われているらしいが、
コンディションも悪かったせいか一手一手がハード。
ましゃおさんは以前ほとんど完登していたそうだが、
この日はつなげられる気配がなかった。
それにつけてもまるでムーンボードに出てきそうな、
強傾斜の細かなホールドは実に歯ごたえがあり、
リベンジリストの上位に食い込む
好課題との出会いになった。


●厳しい初手を打開するオレ


実はこの後ましゃおさんのリクエストで
御岳にも転戦したのだが、
オレはお腹いっぱいで完全に傍観者に。
後で聞いたところによると、
寒山寺の駐車場で別れたあとは
ベースキャンプへ直行したらしい。
なんというか無尽蔵なのね・・・

この先、うまく付き合っていけるか心配(´Д` )



※ちなみに今回あまり写真を撮っていなかったので、
　ましゃおさんブログから大体お借りしました。
　問題あったら言ってくださいm(_ _"m)ﾍﾟｺﾘ　


《主なトライ／白妙ボルダーほか》
【アイスキューブ】１級　×
　※1か所どうにもままならないムーブがあった。
【無名】初二段　×
　※リップまで三手。やってりゃできそう。

2016年6月12日


前日の御岳はそうとう暑かったらしい。
しかし奥日原のボルダーはそもそも標高が高く、
切り立った谷間を流れる渓流沿いにあるせいか、
日の光も弱く、ひんやりとした空気すら感じられた。
これはまだまだイケそうではないか。

この日の雨雲岩はライツとふたり初の貸し切り。
どちらもレインマン上部の遠いガバカチ取りを
いかにして成功させるかがテーマだ。
おなじみのリーチ問題で次々と
新しい手順足順を試すライツに対し、
ムーブはほぼ固まっているが
ホールディングと細かな足位置の角度に悩むオレ。
ふたりともやれることはすべてやってみて、
これでダメだったら単純に鍛え直すしかないといった心持ちだった。

昼頃には小一時間ほどふたりして岩の下で昼寝をしたり、
ましゃおさんが失意の中で登った
「レイニーブルー」をＳＤでトライするなど、
ときおり気分転換を図りながらひたすらレインマンに挑む。
しかし午後を大きく回ったところで
前日も御岳で登っていたライツがまずギブアップ。
オレもそうとうヨレてきていたが、
もはや筋トレ的な意味合いを帯びてきたトライの中で、
ある気づきを得ることができた。

要は右手でガバカチを取りにいく際に、
左アンダーの枝豆状ホールドが悪くて支点を作れず、
なかなか距離が出ないということなのだが、
「持てるのであればその間に飛び出してしまえ」というのが
これまでのやり方だった。

しかしあるとき、
手間を惜しまず枝豆を高速でまさぐってみたところ、
指がカチッとはまるような感触があり、
背筋がピンと伸びる。
するとかなりヨレているのにも関わらず、
余裕をもって飛び出し、左足を残しながら
これまでで一番の距離を出せたのだ。
決してパワー不足のせいだけではなかった！



結局のところ、傾斜壁での体の使い方、
力の引き出し方がヘタなのだろう。
「向いてない」と逃げてきた報いでもある。
しかしこの頃は明らかに
傾斜のある課題の方がやっていて楽しい。
年齢とは逆行している感じだ。


本当に向いてないのに(´Д` )


この日もライツはリーチ問題が解決しなかったが、
まだまだやる気らしいので、
一緒に食らいついていきたいと思う。
梅雨の合間に登れたら最高だろうな。


おまけ動画



《主なトライ／奥日原》
【雨雲岩】レインマン 初段　×
　※ホールディングがはまれば距離は出せる。次は止めたい。
【雨雲岩】レイニーブルー ＳＤ　○
　※ＳＤでスタートし、凹角を抜ける。左に逃げると簡単。