2013年9月12日
〈安全にボルダリングするための4箇条〉
1.登らない
2.落ちない
3.無理して登らない
4.落ち方を決めておく
ボルダリングにおける指のケガは不可抗力であることが多い。
しかし、足のケガは基本的には自分で避けられる。
スポッターに頼る課題に関してはまた別の話。
まず一番好ましいのはトップアウトすることだ。当然だ。
その後に落ちるというのはまずは度外視しよう。
また完登に自信がなければ、自らトライを中止し、
距離を測ってマットの上に飛び降りることで
多くは危険を回避できる。
もちろんオブザベーションの段階で判断し、
危なそうだから登らないという手もあるだろう。
登らなければケガもしないが、楽しくはない。
一番やっていけないのはいわゆる「不意落ち」だ。
とはいえマットの上など安全を確認できている場所に
足から落ちることができれば大事には至らないし、
悪くても軽い捻挫程度ですむ。
ただしマットの下に岩があって、
踵をピンポイントでぶつけて粉砕骨折という例も
つい最近耳にした。
はじめからマットがないことを前提に登れば
こういう事故は起こらないのかもしれないが、
なかなかそうもいかないよね。
この夏に経験した捻挫を含め、
僕が今までしてきたいくつかのケガは
すべて不意落ちの部類に入るが、
どれも比較的低い場所で起こっており、
しかも低グレードの課題に限られている。
案外、危険を感じさせる課題でケガをしてこなかったのは、
たぶんに集中力が高まっていることが影響していると思う。
不意打ちにはどうしても不確定要素があり、
できるだけ避けなければならない。
スタートからトップアウトまで、
できる限り自分の心と体をコントロールすることが、
安全にボルダリングを楽しむ秘けつだと思う。
僕はひとりでスリルを求めてボルダーを登ることも多く、
しかもそこそこ危険な課題でも安全無事に楽しむことができていたから、
これまで危機回避能力にはそれなりに自信を持っていた。
しかし、その認識はいったん改めるべきだと今、思っている。
うまくいけば今週末にも僕は外岩に復帰する。
ボルダリングが危険を伴うことは重々承知していたつもりだったが、
それでも思わぬケガが待っていることを今回、思い知らされた。
僕は今まで以上に登る技術と落ちる技術を磨き、
楽しくスリルが味わえるように切磋琢磨しなければならない。
登るのは大好きだけど、病院とレストは嫌いだから(´Д` )
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