2012年5月26日~27日
仲間とタイミングに恵まれて、
またも行ってきました小川山キャンプ。
1日目の成果次第では、
翌日には初の瑞牆ボルダー探訪までを視野にいれた
魅惑の2日間である(結局、小川山に居座った)。
総勢5名のうち一人が初の小川山ということもあり、
まずは定番のメインエリア、林の中のボルダーへ。
アップと称し、皆をマイナーな岩へと連れ回す。
お初のタートルで8級、6級などを一撃したあと、
6級のSDバージョンである4級にトライ。
僕はまんまと一撃したが、
高いところで苔の生えたマントルを返す6級部分が、皆の不興を買った。
確かにアップには不向きな恐怖課題という見方もあるが、
あえて言おう。
ちょっと怖いくらいの方が、目が覚める。
続いて以前から目を付けていたアンブレラ4級に着手。
これも一撃だった。
ちなみに今回の小川山は、4級以上5本(うち1級以上1本)が目標である。
いきなり4級の連続一撃に絶好調の予感!
そこで、ほかの皆がアンブレラに苦労している間に
前回スタートすらできなかった「スイール3級」にトライ。
敗退! そしてこの時は思いも寄らなかったが、
僕のこの日の完登はこれで打ち止めであった。
もちろん、そんな結果を招いたのには理由がある。
めずらしくクジラ岩が空いていたこともあって、
ずっと苦手意識の強かったエイハブ船長1級に打ち込んでしまったのだ。
僕はとにかく左の薄カチがうまく持てず、
次の一手を出すことすらままならなかった。
今年のGWにようやく可能性を見出し、
そしてこの日、薄カチからの一手を止めることに成功した。
さらに右手の飛ばしがガバに伸びれば、
大好物のマントルが待っているということもあって、
猛烈にテンションが上がってしまった僕。
しかし結論からいうと、
このコッペパンみたいなホールドのつかみ方がよく分からず、
止まるのだが次に手が出ないという状態が続き、
そのうち左カチが持てなくなってしまった。
この時「登れるかも」という期待感にあおられ、
ほぼ限界グレードである1級に打ち込んだ僕は、
完全に1泊2日の体力配分というものを見失っていた。
初日の夕方にしてすでに背中がバッキンバッキンになり、
指皮の疲弊も相当なもの。
我ながら、かなりの乱心ぶりだった!ちなみにこの熱は翌朝になっても冷めず、
無理だと分かっていながら朝一でエイハブをトライ。
もちろん満足のいく結果は出なかったのだが、
僕は後悔していない。
なぜなら、ようやくこの課題が楽しめるようになってきたから!
とはいえ、エイハブ猛トライの代償は大きく、
2日目はほとんど燃え尽きたような状態。
それでも最後に自分の中で「会心」と思える登りができたのはラッキーだった。
1年前に数トライして可能性を感じていた忘却岩のマントル2級だ。
「忘却の河(2段)」の後半部分にあたるという意味でも重要であり、
力任せではまず登れないムーブの要素がたくさん詰まっていて、
マントル大好きな僕が自信を持っておすすめする好課題。
仲間とは別行動でひとりトライを重ねたのだが、
近くにいたお強い人たちにスポットに入ってもらえたので
安心して打ち込み、そしてこの課題を足下にすることができた。
今回の小川山は、僕を含めて種まきの人が多かった。
そんな中、ひとり気を吐いたのが
この日が小川山デビューのちゃんくみであった。
ダイレクトフィンのトライ中にあごをすりながら落ちたその直後、
目標の穴社員をまるで再登するがごとく完璧なムーブで登りきるとは、
並みの集中力ではない。別の言い方をすれば、
この女、そうとう切り替えが早い。おしまい!
《主なトライ/小川山ボルダー》
【タートル】SD 4級◎ FL
※6級部分にあたるマントルが少々しびれる。
【アンブレラ】アンブレラ 4級◎ OS
※超得意系
【スイール】スイール 3級×
※やっとスタートの仕方が分かった。フリクションよければいけそう。
【シェル】シェルライト 2級×
※一手目取れない。
【スパイヤー】レフトスパイヤー 1級×
※二手目のアンダーが取れない。
【クジラ岩】エイハブ船長 1級×
※初めてコッペパンが止まり、素直にうれしい。
【スパイヤー】カンテ 3級×
※けっこう打ち込んだが敗退。ムーブか・・・?
【ドンキー】緑の手 2級×
※9級パートへのつなぎ付近ができず。
【トリトン】SD 5級○
※ホールド見逃し、一撃ならず。
【忘却岩】マントル 2級○
※2012年5月現在、今年のanykey的ベストマントル
【流れ岩】清流マントル 6級◎ OS
※怖いとかいって他に誰もやってくれなかった、
【忘却岩】忘れん坊 2級×
※秋に2撃してるんだけど・・・。ヨレのせいだな。
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