2013年3月3日
今思えばやはり僕はこの日、
目の前の岩に集中できていなかったのだと思う。
白狐岩でアップをした後にすぐにロッキーボルダーに向かったが、
エゴイストトライ3日目の僕は
「一手でも進めばいい」というくらいの気楽な感じであった。
一方、遼(はるか/二段)に二週続けて惜しいところで敗退している
ちゃん鍋はとても気合いが入っていて、早々にカメラもセット。
完登する気満々の様子だった。
3便目で完登!
早い、早すぎるよ。ちゃん鍋。
こっちは前回から何も変わっていないのに、あっさり午前中に宿題を解決。
そのまま脇のin Tokyo(三段)にターゲットを移していたが、
さすがにこのままではいかんとなって、
僕もそれなりの成果を出そうと猛烈にトライを開始した。
ちなみに今回より僕は、まずはいったん
一気にスローパーを取りにいくダイナミックムーブは忘れて
地味なカチ取りムーブでとりあえずの完登を目指す方針に切り替えた。
前週のトライに比べると
アンダースタートからの一手目がしっかりと持てるようになっていて、
明らかに進歩を感じる。
二手目で右手アンダーを飛ばし、次にカチ取りなわけだが、
ここで滅多に使わないキョンをかますとバッチリはまった。
かなり女子力の高いムーブだが、あまっていた腰が壁に近づき、
カチ取りに成功すると、さらに上部のマッチできるホールドに到達。
ダイナミックな遠いカチ取りムーブに移行した。
この時は止まらなかったが、これはいけると好感触。
下の動画は一番惜しかったトライだ。
ここで冒頭のつぶやきに関連してくるわけだが、
僕はこの時、最後の一手を
どうしても止めようという気持ちに欠けていたと思う。
どんなトライでもトップアウトする気でいかないと、
突然そのチャンスが来たときに対処できないかも知れない。
この日は違ったし、そういう自分は許せないな。
正直、エゴイストは半年がかりで挑もうと思っていた課題で、
こんなにも早く完登がちらつく場面に遭遇するとは思っていなかった。
動画のトライのあと、
急激に悔しい気持ちと、この日のうちに登りたい気持ちが
わき上がったのを覚えているが、時すでに遅し。
その後のトライでは一度も中間部にすら達しなかった。
悔しいです!
もはやエゴイストは憧れの課題ではなくなった。
次回はあっさりとカチ取りムーブで完登を決め、
オリジナルムーブでのトライも開始したい。
おまけ情報
パヤシ君が因縁の忍者返し1級を完登。
直接完登シーンは見てないけど、帰りの電車で会ったときは
悟りを開いた修行僧のように落ち着きはらっていた。
なんだ、何があったんだ??
《この日の主なトライ/御岳ボルダー》
【白狐岩】6級のSDバージョン○
※5級はあると思う。狭くてバランシーなマントルが楽しい。
【ロッキーボルダー】エゴイスト 初段×
※カチ取りムーブ。あとは最後のリップ取りへの処理だけ。
【白狐岩】SD2級×
※またも再登に失敗。左手がヨレており、上部で落ちまくった。