2014年5月31日
お買い得課題はうれしいが、
登れてその通りに感じると少しだけむなしい。
お買い得課題をどうしても登れないとき、
人はお買い得ってなんだ?って考える。
GW以来の小川山はもはや真夏だった。
あとで聞いたら全国的にも記録的な猛暑だったというが、
まさに納得の暑さであった。
そのせいかどうかは分からないが、
小川山でも屈指のお買い得の初段課題といわれる
神の瞳はどうしても左リップが安定して持てず、
ヒールフックムーブに入れないままド敗退。
人気の岩でせっかく一人で心置きなくトライできる
貴重な時間を手にしたのに情けない限りだ。
そもそも出だしからとてもつらく、
お買い得感をまったく感じることができなかった。
お買い得ってなんだ?続いてトライしたのは、
昨年の秋に初めて触り、GWにも少しやってみた
小川山でも三本の指に入るといわれる
お買い得の1級課題、ベヒーモス。
僕はこれまで、この課題のキーホールドである
パーミングピンチにうまく対処できずに敗退してきた経緯がある。
そこでこの日はピンチ持ちをあきらめて、
強引に結晶をつまんでいったところこれがうまくいった。
高い位置にあるスローパーをとらえ、
あとは立ちあがってマントルを返すだけ・・・・
そのはずだったのだが、ここから左足を上げる場所がまったく見えず、
手さぐり(足さぐり)で探しているうちに
ヨレて落ちるという悪循環を繰り返すこととなった。
最後はなんとか完登したものの、
まったくもってお買い得ってなんなんですか?
1日の最後に意地でトライしたお買い得の一手もの課題、
芋掘り1級にもまったく歯が立ちませんでしたよ(´Д` )
ちなみにこの日同行したパヤシくんは、
僕の中ではお買い得な三日月ハングにまたも敗退した。
これで3週続けてトライしているそうだが、
リップ取りのムーブがどうしてもできないらしい。
体格だったり、柔軟性だったり、パワーだったり、
その人の持っている特徴によって課題の印象はまったく違う。
エイハブトライ中のパチは鋼鉄の股関節が災いし、
リップへの膝上げができないままだった。
この日3級を3本登るなど上り調子の千鶴先生も、
近い将来、壁にぶつかるに違いない。
僕は思った。
あっさり登れるより、苦労して登った方が
お買い得課題はお買い得である。
じゃろ?おまけ動画
その翌日、妻がデッドエンド横断を完登。初の初段です。
《主なトライ/小川山ボルダー》
【ルーとメイ】メイ 3級〇
※二撃。
【ルーとメイ】ルー 2級〇
※二撃。
【キングチョック】キングチョック・ライト 3級◎
※自分の中ではOSだったが、動画を見たらパヤシ君がアドバイスしていた。やめれ(´Д` )
【瞳岩】神の瞳 初段×
※左リップ保持で吸われてしまう。
【ファンタジー岩】ベヒーモス 1級〇
※お買い得な登り方は僕にはできない。
【ファンタジー岩】モルボル 初段×
※ヨレて、もはや立ち上がるのが困難で敗退。
【ドンキー】芋掘り 1級×
※腰を浮かせ、どさくさまぎれに手を出すだけ。