2015年2月25日
子育て中のクライマーなら分かってもらえると思う。
小さい子供を岩場に連れて行っても。
何かと不測の事態が起こって集中できない。
うちは夫婦どちらも登るので、交替で登ることは可能だけど、
結局グダグダになってしまうことが多い。
周りの友達にも迷惑をかけることになるので
岩場には子供を連れて行かず、
別々に出かけることが多くなっていた。
ところがこの日、僕の代休と妻195の休みがうまく重なったため、
幼稚園と保育園に通う子供たちを放置して、
久しぶりに夫婦水入らずで御岳に出かけてきた。
195の狙いはマミ岩階段(1級)で僕は遊歩道岩トラバース(1級)。
子供のお迎えの都合上、14時には岩場を離れねばならないので、
どちらもこれ一本にかけるつもりであった。
平日、しかも曇天の御岳は空いていて、
週末の混雑が嘘のようにトライしやすい。
マミ岩では御岳は初という山梨のボルダラーさんが、
ひとりでSD2級に打ち込んでいた。
適当にアップを終え、195が階段にトライをはじめると、
「なんですか、その課題?」と興味を示す山梨さん。
彼は『日本ボルダリングエリア 上』を頼りに御岳に来たそうだが、
この課題は載っていないのだという。
こうして埋もれる課題が生まれるのだな。
さて階段トライの195だが、
もはやRP間近と聞いていたのにも関わらず、
改めてスタートからムーブを探り直すという
よく分からないことをやっていた。
「登れないからまだ撮影はいらない」などと言いながらも
おもむろにスタートするのでとりあえずカメラを回す。
すると
なんだか
手数が伸びていくよ
ヒールとトゥを何度も切り替えながら下部をこなし、
あとはマントルを返すだけ。
しかしここからが非常に長くて、
「いったん降りたら?」と何度も言いそうになったが、
それでも粘りに粘って見事に完登!
動画は見られたものじゃない(´Д` )何とか結果を残したこともあり、
意気揚々と遊歩道岩へ移動した僕ら。
195は以前に触ったことがあるという程度だが、
僕にとっては数年前にラインを間違えたまま登って以来、
何とか正規のラインで足下にしたいと
しつようにトライを重ねてきた課題であり、
それがいよいよ報われる予感があった。
序盤のムーブを洗練させようと練習してたらやり過ぎてヨレた。
時間も少ないということで敗退を決意。
妻がやりたいというピンチ岩へ移動するもこの日は水没していたので、
最終的には鵜の瀬岩に流れ着いた。
あいかわらずできない2級を二人で撃っていたら時間切れ。
僕は遊歩道トラバースを完登できていたら
一緒に帰ろうと思っていたのだが、
妻には先に電車で帰ってもらうことにした。
残った僕は久しぶりに「遼」でもやるかとも思ったが、
良い感じに体がほぐれた気がしたので
もう一度だけ遊歩道トラバースにトライすることに。
結果、3トライ目で宿願を果たした。
やっぱ、いいところ見せようと思うとダメだな《主なトライ/御岳ボルダー》
【鵜の瀬岩】2級♯9 ×
※可能性を感じられない。
【鵜の瀬岩】2級♯11 ×
※昔登ったはずなのだが、ムーブすら分からない。
【遊歩道岩】遊歩道トラバース 1級 ○
※核心の右手出しは、左手をカチったら安定した。単純なことだがおろそかにしていた。
PR