2015年2月22日
絶好の岩場日和となった土曜日に子守役を仰せつかったため、
必然的に僕の出動機会は不穏な天候が見込まれる日曜日しかなかった。
そこで同じように日曜日にしか休みが取れなかったギエと、
前日に湯河原でリードをしたというエリンコを加えた3人で
昼過ぎまで曇り予報の笠間に突っ込むことに。
都内は朝から雨がパラついていたが、
ほかに代替案を見出せなかった僕らはとにかく車を走らせた。
「守谷あたりで様子を見て考えよう」ということになっていたはずなのに、
やっぱり雨は降っていて、それでも予報を信じて引き返さない。
結果的にこれがファインプレーだった終始、曇天で湿気が高く、コンディションは良くなかったが、
それでも暗くなるまで登れたのだからもうけもの。
ギエは宿題のラブ・タッチを粘りに粘って完登し、発狂。
初笠間のエリンコもラブ・タッチしまくった上に、
石器人スラブに爪を立てながら奮闘し、血みどろ。
そして僕はエ・モーションを足下にし、
石器人スラブにも大いに可能性を見出すなど、
それぞれに成果と課題を持ち帰る最高の一日になった。
それはそうと、
この日ひとつ考えさせられたのは、マントル技術について。
僕はかねがね自分では得意なムーブだと思ってやってきたのだが、
“教科書的なマントルを強いられる”とされる
ハングマンに惨敗を喫してしまった。
ヒールを頭より高いところに上げて体を引き上げるのかな、
というところまでは思い至ったのだが、
ヒールを引っかけたまま落ちる危険性にとらわれすぎて、
どうしても思い切った動きができずに敗退した。
ボルダリングはトップアウトしてなんぼの世界だから、
マントルに長けていることは特に笠間のような岩場では大きな武器になる。
自分に足りない技術に気づかせてくれたという意味では、
この課題に感謝したい気持ちなのだ。
本当は悔しいけどっこの日はとにかく幸運に恵まれたこともあり、
いつものように毒を吐く気分にどうしてもなれない。
ということでお天気の神様にフレンチキスでもくらわせたい気分のまま、
さわやかにブログを締めくくることにするぜ。
《主なトライ/笠間ボルダー》
【シンプル岩】フェース 6級 ○
※なんか難しい。
【シンプル岩】フィンガークラック 7級 ×
※上で立ったけど、怖いので降りた。
【石器人岩】石器人スラブ右 8級 ◎
※OS。ちょっと怖い。
【石器人岩】石器人スラブ左 6級 ◎
※OS。こっちの方が怖くない。
【シンプル岩】エ・モーション 1級 ○
※マントル核心といわれるが、問題なかった。
【シンプル岩】シンプル&ディープ 初段
※コンディション悪し。前回と同じところを猫パンし、血みどろ。心折れた。
【かさまん】2級 ○
※強引に登ってしまった。
【プラクティス岩】カンテ 5級 ◎
※OS
【プラクティス岩】おかもち 1級 ×
※のっけから難しい。次回はスポッター付きでやりたい。
【ハングマン】2級 ×
※ひと言で言うと難しかった。
【石器人岩】初段 ×
※最後の足上げが決まればあるいは。
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