2012年9月30日


いよいよ9月も最終日のこの日は
大型の台風17号の到来が予想されていた。
そのため多くの賢明なクライマーは
土曜日に外岩へと出かけたのではないだろうか。
しかし僕は仕事の都合で日曜しか休めず、
台風予報の中、強制的に
２週続けてのギャンブルクライミングとなった。

ところが御岳に到着してみると、
台風が近づいているとは思えないほどの超快晴。
時おりピューと突風が吹きぬける以外は、
平穏そのものの日曜日であった。

久しぶりにとけたソフトクリーム岩でアップをしてみると、
以前そこそこ苦労した５級のSDを３撃。





あ、なんか強くなってる・・・

ちょっといい気分になって向かったのは忍者岩。
先週、変形忍者返しの一手目が止まるようになり、
今日はいけるんでないかとかなりの手ごたえを感じていた。

この日も体が慣れてくると一手目は止まる止まる。
しかし忍者返しの飛ばし部分にあたる
二手目を取りに行くムーブがどうにも決まらないのだ。
実は先週、初めてこの一手目をとめた後、
自然に体が動いて二手目を取りにいったムーブは
かなり理にかなっていて、動画を見ても確認できていた。
それをこの日フレッシュな状態でできれば、
まず完登できるという目論見が僕にはあったのだが、
なのにこの日は、そのムーブがうまくできないのだ。

できない理由は、一手目のオープン持ちが
しっくりこないということに尽きるのだが、
何だか久しぶりに悔し涙を流しそうになった。
実は人生で悔し涙を流したことはないのだけど、
こういう嘘を書きたくなるような具合に
何だか悔しかったのだ。
お買い得だとか、スタティックでいけるだとか、
色々と周りの声に影響されている部分もあるのだけれど、
一番悔しいのは、なかなか強くなれない自分のふがいなさを
改めて思い知らされたからだ。

でも、僕はもういい大人だから、
そんなことは現場ではおくびにも出さずに
こうして今、実に落ち着いた気持ちでブログを書いているわけだ。
そもそも、なかなか強くならないアラフォーボルダラーの悲哀を、
せめて明るくつづっていこうというのがこのブログのコンセプト。

いわば同情を誘うブログである。

でもね、たまにはボヤかせてもらうよ。


いいかい？いくよ。


あと１０歳若かったら(´Д` )


すっきりした。
この後、徐々に上空の風は強まっていって
台風の気配がどんどん色濃くなっていったため、
忍者岩を後にして再度とけたソフトクリーム岩で締めることとなった。

トライしたのは、スタートがとても狭苦しく、
ずっと宿題になっている裏側のSD3級。





実はこの動画に収められているのは、
この日3度目の完登シーンである。
最初、予想外にあっさり登れてしまったため動画を撮りそこなったのだが、
2度目の完登ではスタート時に背中にマットが当たってしまい、
助けを得たようでどうにも納得がいかなかった。
意地の３完登である。


やっぱり少しずつ強くなっているようだ。


ついに雨が降ってきたので、午後３時頃に撤収。
けっこう楽しんだし、完全に勝ち組である。
ちなみにこの日も一緒だったパチは雨男で有名だが、
汚名返上ということでよいのでは？





途中、少々見苦しい場面もありましたが、

また、がんばる(´Д` )



《主なトライ／御岳ボルダー》
【とけたソフトクリーム】５級のＳＤバージョン○
　※再登。３／４級くらい？
【忍者返しの岩】変形忍者返し　初段　×
　※一手目は４割以上は止まった。しかしその後が不確実。悔しい。
【とけたソフトクリーム】３級ＳＤ（♯４）○
　※今年３月以来のトライで雪辱。序盤の苦しいムーブをこなせるかが核心。

2012年9月22日


８月は２度、９月もこれで２度目。
これといった成果はないのだが、
ぼちぼち御岳に通っている。

この日は天気が怪しかったが、
ジムへのモチベーションは上がらない。
翌日曜日が完全に雨予報となっていたので、
雨男と雨女と眠そうな男を引き連れて、
ダメ元で御岳へ突撃！
結果、雨はまったく降らず、
涼しい一日を過ごすことができた。

またもこれといった成果はないけど！

アップと称して久し振りに訪れた鵜の瀬岩では、
６級、５級と登った後、
１年ほど登れずにいるまん中の２級にトライ。
自分の保持力が上がっているのは
実感できたのだけど、やはり歯がたたなかった。
フリクションがよくなればあるいは？
とも思うけれども、すごく難しい２級だなこれは。

続いてマミ岩に移動すると雨女が宿題のＳＤ２級を完登。
僕も小柄な人に使われるという
下部のムーブをまねてやってみたのだが、
ヒールとつま先の違いはあるものの（左足）、
以前に登ったときよりも楽に登れた。




なんか勉強になった。


そしてこのところ恒例の忍者返しの岩へ。
真夏は本当に空いていてよかったのだが、
徐々にボルダラーの数は増えてきており、
だんだんとトライするのが億劫になってきた。

このところ取り組んでいる
変形忍者返し（初段）はついに一手目が止まり、
忍者返しに合流する一手を出すところまでいった。
しかし思ったよりもバランスを取るのが難しく、
忍者返しでいう「飛ばし後のガバカチ」を保持できず。
完登は次回に持ち越しとなった。

聞くところによると、
強い人は僕よりリーチがなくても
一手目をスタティックに取ることができるらしいのだが、
左の引きつけが弱い僕はそれができない。
引きつけの弱さはある程度克服したつもりだったけど、
もう少し強くなれば、できることも増えるということだ。
懸垂、それからキャンパを再開すべきかも知れない。


雨男と雨女が忍者返しに敗退し、
眠そうな男も亀返し＆変形忍者に敗退したところで、
みんなで白狐岩で簡単な課題を登ることに。

誰もやったことがないというので、
４級課題を見本としてササッと登ろうとしたら
ヒールがはずれて後ろの岩に激突。
平たく言うと「比較的広範囲にわたる擦り傷」を負った。

ちゃんとマットを配置しておけば、
する必要の無かったケガ。
こないだの小川山マントルといい、
近ごろ不用意なケガが増えている。
これくらいで済んでよかったが、

何かと、かなりしみる。


おまけ動画




最近の御岳は

再登動画ばっかりでスマン！



《主なトライ／御岳ボルダー》
【鵜の瀬岩】２級♯9　×
　※右手を悪いスローパーからカチへ。止まらない。
【マミ岩】右ＳＤ２級○
　※再登。
【忍者返しの岩】変形忍者返し初段×
　※核心の初手は安定して取れる時間帯があった。あと一歩。
【白狐岩】４級○
　※再登。最後はムキになって登った。
【白狐岩】３級○
　※再登。右に逃げるとイチャモンをつけられる可能性がある。
【白狐岩】ＳＤ２級×
※再登ならず。ムーブを思い出すところまで。
【白狐岩】マントライク３級○
　※再登。下地が悪いだけでとても簡単。今度はランジでやってみよう。