2013年9月27日・28日
近い将来、
僕は今の日々をどう思い返すのだろうか。
ようやく足首のねん挫が癒えかかったところで、
右手の薬指を負傷し、そのまま引きずっている。
以前、左手の薬指を故障したときは、
RP目前だったデッドエンド1級完登を
半年以上も引き伸ばしてしまった経験がある。
クライミングに薬指は生命線。
それを今、痛切に実感している。
中途半端に登れるからその気になるわけだけど、
久しぶりに小川山へ一泊の予定で行ってきた。
狙いはGWに手ごたえを感じていた「忘却の果て」一本。
アップで新エリアのファンタジー岩を冷やかすと、
マントル課題の2級をOSするなど幸先は良かった。
調子に乗ってベヒーモス1級にトライしたのだが、
核心と思われる遠いスローパー取りで
どうしても右の薄っすいワイドピンチが保持できず敗退した。
この時点で分かってもよさそうなものだったが、
(僕という)人間はつくづく
自分の都合のいい方に考えるものである。
アップが足りなかったのだなと思い込んで、
石楠花エリアへ移動し、忘却の果てトライを開始したのであった。
この日の相棒、パヤシ君が流れの中に1級をトライする傍らで
「あっさり一撃」などと調子のいいことを夢想していた僕だったが、
行数を無駄にするだけなので結果から言います。
右手で使うホールドがことごとくギリギリな感じで
左のリップまでは到達するものの、
一度も二段目のアンダーホールドを止められなかった。
終了!その後は身の程をわきまえ、
指に負担がかからないような課題を
初登、再登問わず数をこなすことを目的にがんばった。
しかしそのようなクライミングは、
しょせんノルマを果たし、見栄を張るためのものであって、
自分の心を満たすことは到底できない。
そんな中、ツレのパヤシ君が2日目の午前中に
前日惜しいところで敗退していた
「流れの中に」を2トライ目で完登した。
このところ敗退続きだったパヤシ君は、
ほかにも2級、3級を数多く落とし、
クライミング人生で一番というほどの収穫祭となったらしい。
つい先日、人間の心を取り戻したばかりの僕は、
素直に彼の快挙を喜ぶことができた。
自分があまりにふがいないと
夢を託すという形で
他人の成功を喜ぶこともできるのである。
悲しいね!今の自分は明らかに登れるレベルが落ちており、
初段、1級といった限界グレードに挑戦する資格はないようだ。
とはいえ、指を完全に治してから
クライミング復帰という選択肢は僕には考えられない。
指をこれ以上壊さない程度の課題を
ひたすら登りこんで技を磨き、
次の春にはこの日のパヤシ君のような収穫祭を迎えたいと
今、切に願っている。
悔しいです(´Д` )(おまけ写真)
はじめてクリーンクライミングに参加した。
ゴミは拾ったけど、パヤシ君が黒豆石の2級にはまったせいで
かんじんのじゃんけん大会には参加できなかった
(´Д` )
悔しいです(´Д` )《2日間の主なトライ/小川山ボルダー》
【ファンタジー岩】Gоマントル 2級◎ОS
※お買い得。
【ファンタジー岩】ゴブリン 3級○
※ヒール乗り込み課題。
【ファンタジー岩】ベヒーモス 1級×
※パワー系かな。右手薬指が治れば登れそう。
【ファンタジー岩】スクープオンサンバディ 3級○
※スラブ課題。
【ファンタジー岩】3級♯3○
※スクープオンサンバディの左限定ありライン。怖い。
【忘却岩】忘却の果て 初段×
※次にトライするときは進展させたい。
【忘却岩】忘れん坊 2級○
※再登だが、初日にやったらヨレヨレで敗退。翌日リベンジ。
【流れ岩】流れの中に 1級○
※再登。
【狸岩】素晴らしい4級 4級○
※確かに素晴らしい。
【灯台もと暗し岩】包帯少女 4級○
※出だし狭くてパワフルな一手もの。苦手系。
【灯台もと暗し岩】4級SD ×
※出だし狭くてパワフルな一手もの。できる気がしない。
【スパイヤー】レフト・スパイヤー1級×
※昔よりポッケが保持できるようになった気がする。また今度。
【スパイヤー】3級×
※側面の課題。スタートすらできない。下地が崩れてさがったのかな。
【スパイヤー】6級○
※側面の課題。5回くらい撃った。4級はほしい。パヤシ君敗退(´Д` )
【黒豆石】左2級○
※前回は時間切れだったが、この日は一撃。
【黒豆石】黒豆 1級○
※再登。
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