2015年3月22日
短期間のうちに笠間に通い詰めたせいで、若干食傷気味。
スラビーな花崗岩とは真逆の岩場で気分転換したくなり、
埼玉県は越生町にある聖人ボルダーに単身乗り込むことにした。
越生町は梅郷としても有名で、街道沿いは梅見客で賑わっていた。
岩場自体は梅郷を抜けた先の黒山三滝という観光地の近辺にある。
本来はリードクライミングの岩場だが、傾斜の強いボルダーがひとつだけあり、
トポによると7級から二段までのラインが引かれている。
岩質は石灰岩。噂によるとやたらと手に食い込むらしいのだが、
お初の岩場はいつだって胸アツである。
駐車場から7~8分のアプローチで岩場に着いたが先客はなし。
リードクライマーもいなかったが、岩はしっかり乾いていた。
ところで石灰岩って滑るねアップで臨んだ7級は2度もスタートでスリップ落ち。
笠間クライミングに慣れきっていたせいもあるかも知れないけど、
チャートとも違って「いきなり滑る」感じに対応できなかった。
先が思いやられたけど、5級はなんとかOS。
傾斜があると足下が見えず、マントル時の怖さは格別だった。
次のターゲットは1級/初段のグレードがついている「柚子」。
僕の実力から考えると、この日のうちに登れるとすればこの課題までだ。
実はこの課題、ちょっとラインが分かりづらく、
7級で使うガバは限定ではないかという話も聞いていた。
とはいえ、こういう話を気にしすぎると間違いなく楽しめなくなるので、
とりあえず自分が登れる方法で登ろうという方向性でトライを開始。
すると、やはり最初は足が滑ったりして、なかなか手強い感じ。
ヒールフックからのデッドムーブを見出したが、
傾斜があるので後ろに吹っ飛ぶ可能性が頭にちらつき、
なかなか思い切ってできずに試行錯誤を繰り返した。
パート練習によって恐怖心を克服し、
完登にこぎつけたけど、なかなか気持ちいいムーブが楽しめた。
この登り方では初段はつけられないが、1級ならありかも。
ガバ限定バージョンはちょっと無理な感じだった。
続いて右隣にある「Thulala」にターゲットを移行したが、
こちらはホールドが特にガビガビで、
足下が滑る以外の石灰岩のもうひとつの特徴を思い知らされた。
こちらもラインは分かりづらかったけど、
使えるホールドはガンガン使って中間部までは到達。
しかし上部のムーブを見出せず、
加えて手の皮が痛みに耐えきれなくなって
14時前には早くも敗退を余儀なくされた。
せっかくなので黒山三滝を観光し、
梅園を横目にドライブしながらのんびりと帰宅。
久しぶりに岩場で流血しなかったので
それだけでうれしい。
《主なトライ/聖人ボルダー》
7級 〇
※スタート難しい。
5級 ◎ OS
※マントル怖い。
柚子 1級/初段 〇
※7級のガバ使用。下の岩が気になるけど、そこには落ちない。
Thulala 初段 ×
※ホールド痛い。いいムーブが作れなかった。